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サワロ国立公園

 サワロ国立公園
Saguaro National Park, Arizona
MY FA VO RI TE
砂漠に林立する大迫力の柱サボテン

サワロ国立公園はアメリカ南西部、アリゾナ州にあり面積は370平方km(142平方マイル)、最大標高はMica Mountainで2641m。1994年に国立公園に指定された。
サワロ(Saguaro Cactus)はもっとも巨大に成長する柱サボテンの1種で直径60cm、最大高は20mにもなる。正式にはサボテン科カルネギエア属、Cereus Giganteus。砂漠で発芽して10年で3mに成長しやっと片手が出てくる。
育つにつれ姿かたちは千差万別、ユーモラスな形に育つサワロも多い。片手を上げてハロー!、両手で万歳!、赤塚不二夫のシェー!もあるのだ。テンガロンハットをかぶったサワロサボテンはアリゾナの看板でよく見かける古典的キャラクターだ。
小中学生時代にサボテンに夢中になり100種類くらいを育てていた。図鑑や専門書を読んでいろいろ勉強するうちにサボテン科だけで5000種以上、なかでも好きなサボテンの殆どがアリゾナ州原産であることが判明。僕のアメリカ大自然への憧れの原点はサボテンなのだ。
アリゾナで見事なサボテンは何度も、もしかしたら何十回も見たけれど、その度にとてもうれしい気分になる。サボテンは種を蒔いて育てることもできる。普通の植物と同じように芽が出てふた葉が開く。しばらくすると葉の間から丸い小さなサボテンが出てくる。サボテンは不思議な植物で密集して植えたほうが生育がよい。競争心を刺激して土中の成分の奪い合いをするからだ。
日本にはオランダ貿易により16世紀に渡来したという。民家の軒先などでもよく見かける短毛丸(Echinopsis属Eyriwsii)という球形サボテンは日本の環境によく馴染み、10cmほどの月下美人に似た、驚くほど美しく、そして芳香性のある真っ白な花を咲かせる。
サワロ国立公園はツーソンから東のRincon Mountains側と西のTucson Mountains側のふたつのエリアに分かれている。東西では雨量と気候が少し異なり、また山から下りてくる伏流水の関係もあって巨大なサワロは東エリア、群生を見るなら西エリアがよい。付け加えるに国立公園外ではツーソンとフェニックスを結ぶ87号線沿いでサワロが林立する雄大な景色を見ることが出来る。