ラグナビーチはアメリカ西海岸、カリフォルニア州にあり面積は24平方km(9平方マイル)。
1870年代から入植者が増え、1900年代には多くのアーティストが当地に移り住み芸術活動が盛んとなった。ラグナ・カレッジオブ・アート&デザインという1961年創立の小さな美術大学もある。
ラグナビーチの北側、3マイルの海岸線および自然森と丘陵、渓谷を合わせた10平方km(4平方マイル)がクリスタルコーブ州立公園に指定されていて当地周辺の散策コースとなっている(写真1)。
アメリカで大ヒットのTVドラマ「ジ・オーシー(The OC)」の舞台として一躍有名になった新興地クリスタルコーブは当州立公園に面するPacific Coast Highwayの東側にあり、聞くところによるとその住宅価格はマリブやビバリーヒルズのベルエアに並ぶという(写真2)。
休暇でラグナビーチに滞在する場合はホテルライフが中心となる。プールサイドで本を読んだり食事をしたり、敷地の中を散歩したり。ビーチに出かけるくらいでほかにはさほど何もないのでホテルはできればよいところを選びたい。
周辺でよく知られているのは4つ。クリスタルコーブ州立公園を挟んで北側にペリカンヒル(Pelican Hill、写真4-6)、南側にモンタージュ(Montage)、更に南にリッツカールトン(RitzCarlton)とセントレジス(St. Regis)。
僕はゴージャスなロビーとか大型のビルディング形式のホテルより住宅的なビラやバンガローが好きなので、そうなるとペリカンヒルとモンタージュが双壁。両方泊まって同じ料金帯で較べたところ部屋の広さ、レストランなど施設のハード面ではペリカンヒルが上。部屋には暖炉もあってテラスもよい。建築とインテリアがやや男性的という感じもするが、これはゴルフコースと一緒になっているリゾートの特色かもしれない。
一方モンタージュのバンガローは全体的に自然観が強く優雅。どちらかといえば女性的。何といっても目の前にラグナビーチが広がっているというのが強み。ホテルの敷地と海岸線が一体となったナチュラルな花畑もかわいく個人的にはこちらがお薦め。
切り立った絶壁と美しい海岸線をもつ芸術家の町