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ブラウンカウンティ

 ブラウンカウンティ
Brown County State Park, Indiana
MY FA VO RI TE
インディアナ、インディアンの土地という名の州

ブラウンカウンティ州立公園はアメリカ中西部、インディアナ州中央部に位置し面積は64平方km(25平方マイル)、最大標高は322m。1929年にインディアナ州立公園に指定された。州都インディアナポリスから南に30マイルの距離。
アベマーティン・ロッジ(Abe Martin Lodge)という公園内ロッジがあるが、僕たち夫婦は公園の北側にあるブラウンカウンティ・イン(Brown County Inn)に宿泊した。木造のカントリー風の建物でレストランの雰囲気もナチュラルで好みのスタイルだ。
ブラウンカウンティは厳寒の冬、蒸し暑い夏と四季のメリハリが明快。とりわけ秋の紅葉が素晴らしいという、日本に似た気候で丘陵と谷が連続する地形も日本によくある風景だ。
当地は1818年のセントマリー条約によりアメリカがインディアン、デラウェア族から取得した土地である。インディアナの語源は「インディアンの土地」で、その名の通りミシシッピ川流域でのインディアンの歴史は古く、紀元前8000年頃に遡る。
アジアから氷河伝いにベーリング海峡を渡り北アメリカ大陸に到達したインディアンの祖先となるモンゴロイドは元々移動を繰り返す狩猟民族であり、そのため彼らはアメリカ各地に広がっていった。紀元前1000年頃からは農耕系インディアンが当地に定着した。小さな集落を形成し土器を作りトウモロコシを栽培するアデナ文化、ホープウェル文化である。
そして9世紀からインディアンによるミシシッピ文化が花開く。少数の権力者が多くの民を治める首長制国家で、彼らはマウンド(Mound)と呼ばれるピラミッドに似た巨大構造物をミシシッピ流域に数多く建設した。
しかし統率されたミシシッピ文化は16世紀に衰退した。数多くのインディアン部族が対立し抗争を繰り返していた17世紀はアメリカの植民地化が始まったヨーロッパ人にとって都合のよい状況だった。