1 Kentucky Bluegrass Country, Kentucky
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レキシントン

 レキシントン
Lexington, Kentucky
MY FA VO RI TE
ケンタッキー・ブルーグラスカントリー

レキシントンはアメリカ南東部、ケンタッキー州中北部にあり面積は737平方km(286平方マイル)で標高は298m。
レキシントンはフェイエット、フランクリン、ブルボンなど15の郡からなる広大なブルーグラス牧草地帯の中心地であり、ケンタッキーダービーをはじめ国際級のサラブレッド競走馬を生み出してきた土地柄でもある。
3億年前、当地は海だったという。その名残の貝やサンゴ礁の影響でレキシントン周辺の土壌はカルシウム分に富み、その土が栄養価の高い牧草を育て、連続するゆるやかな丘陵と相俟って頑丈な馬が育ってきた。
西から東に向けフランクフォートとレキシントンの間の17マイルのオールドフランクフォート・パイク(Old Frankfort Pike)と14マイルのパリス・パイク(Paris Pike)を走行した。景観道路、ケンタッキー・シニック・バイウェイ(Kentucky Scenic Byway)である。輝くようなブルーグラスが広がる牧草地帯にサラブレッドの姿が映える。ケンタッキーを象徴する何とも素晴らしい風景だ。
ケンタッキーの呼び方はインディアンに由来する。紀元前から当地に住んでいたイロコイ(Iroquois)族の言葉「草原の地」が州名になったといわれている。イロコイ族は数あるインディアン部族のなかでも異色である。
数百あったアメリカ先住民、インディアン部族はそれぞれに自尊心と独立性が強く17世紀以降にヨーロッパ人から攻撃を受けているさなかにも部族間同士で抗争を繰り返していた。しかしイロコイ族は18世紀前半にすでに他の部族や一部のヨーロッパ諸国と同盟を結ぶなど多くのインディアンのなかでは特異な存在だった。現在はニューヨーク州北部とカナダに跨る地でイロコイ連邦(Iroquois Confederacy)として存在する正式な国家である。
イロコイはオノンダーガ族、カユーガ族、オナイダ族、モホーク族、セネカ族、タスカローラ族の6部族により構成される先住民連合であるためシックスネーションズ(Six Nations)とも称される。当地以外に住むイロコイ族も含めた総人口は約125000人、1997年に正式に発行されたパスポートは世界各国でおおむね受け入れられている。
余談になるがサウスダコタ州に住むスー族(Sioux)もアメリカからの独立を模索しているが彼らの聖地ブラックヒルズの領有権を巡りアメリカ政府と対立を続けている。このことはブラックヒルズの頁に詳しく記す。