1 Saloon No.10, Deadwood, South Dakota
2 Saloon No.10, Deadwood, South Dakota
3 Deadwood, South Dakota
4 Mid Night Star, Deadwood, South Dakota
5 Mid Night Star, Deadwood, South Dakota
6 Tatanka Museum, Story of The Bison, Deadwood, South Dakota
7 Tatanka Museum, Story of The Bison, Deadwood, South Dakota
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デッドウッド

 デッドウッド
Deadwood, South Dakota
MY FA VO RI TE
西部劇、伝説のヒーローが集う死の森

デッドウッドはアメリカ西部、サウスダコタ州ラピッドシティから北西に40マイル、標高1382m、人口1300人余り。小さな田舎町だが、西部開拓時代には金鉱掘り、ガンマン、ギャンブラーなど数万人がたむろしたアウトローの町であった。
デッドウッドは古くからインディアンが住むブラックヒルズの北東部に位置する。当地はアメリカ各地から強制移住させられたスー族の居留地として、白人の居住どころかこの地を通過することさえ禁じられていた。しかし1874年に金鉱脈が発見され、法を守らないヨーロッパ入植者が続々押し寄せてきた。このことはブラックヒルズの頁に詳しく書いた。
いずにしても百数十年前、当地では日常的に争いが起きていた。保安官ワイアット・アープ、女流拳銃使いカラミティー・ジェーン、騎兵隊カスター将軍、インディアンの英雄クレイジー・ホースなど西部劇映画のレジェンドがオールキャストで入り交じり、結果的にバタバタと多くの人が死んでいった。
正義の殺し屋ワイルド・ビル・ヒコック(Wild Bill Hickok)は運悪く出入り口に背を向けて座った酒場Saloon No.10で後ろから撃たれて死んだ(写真1-2)。その時、手に持っていたポーカーの札はAceと8のツーペア。この手役は以来Dead Man’s Handと呼ばれている。
1989年、賭博は合法化され町は健全に再生されたが無法時代の面影が今も残る。町なかのミッドナイトスター(Mid Night Star)で食事をした。ケビン・コスナーが兄弟で経営しているサロンだ。映画「ダンス・ウィズ・ウルブス(Dance with Wolves)」で使用された衣装や小道具が展示されていて中々楽しめる(写真4-5)。
チェロキー族の血統を引くケビン・コスナーは町の北側にバイソンの博物館Tatankaを設立し、インディアン文化の啓蒙に多額の私財を投じている(写真6-7)。