レッドウッド国立公園

伝説の巨人ビッグフットが棲む巨木の森

レッドウッド国立公園はアメリカ西海岸、カリフォルニア州北部海岸沿いにあり面積は315平方km(122平方マイル)、アメリカスギの一種でレッドウッドと呼ばれる巨木が茂る樹林一帯が保護されている。1968年に国立公園に指定、1980年にユネスコの世界遺産となリ正式名称はRedwood National and State Parksに変更された。
当地には樹高115mという途方もない大きさのレッドウッドがあり、この木が現在地球上に存在する最大生物といわれている。1966年に屋久島で発見された縄文杉の樹高は30mで10階建てのビルに相当する。その高さの4倍もあるので桁違いといえる。ちなみにこのレッドウッドの推定重量は730トンもありジャンボジェット機(ボーイング747-400)4台分というから驚く。
アメリカ西海岸の森林ではとんでもない大きさの木に出会う。何故これほど巨大に育つのか。四季を通じて温暖な気候、安定的で豊富な降雨量など気候のよさがその理由といわれているが、それだけでこれほど大きくなるのか。この地特有の生物を特別大きく成長させる何か不思議なエネルギーがあるのではないかと考えたくなる。
この巨木の森にはビッグフット伝説がある。アメリカでは有名な二足歩行のUMA(未確認生物)で身長2m以上、足跡のサイズは最大で47cmあるという。毛むくじゃらで筋肉隆々。先住民である当地のインディアンには古くからサスクワッチ(Sacsquec)と呼ばれていて、ロッキー山脈の西側では度々このビッグフットが目撃され論争を巻き起こしている。1967年に撮影されたパターソンギムソン・フィルムは日本のテレビでも話題になった。
ギガントピテクス(Gigantopithecus)の生き残りという説もある。旧石器時代に絶滅したとされるヒト上科の大型の霊長類で体重は推定最大540kgあったという。
レッドウッドの巨木の森は真昼でも薄暗くちょっと怖い感じがする。それでも僕たち夫婦は道端に車をとめ勇気を出してうっそうと茂る森の中をそろそろと歩いたがビッグフットの足跡すら見ることはできなかった。

ウィラメットバレー

オレゴン・ワインカントリー

ウィラメットバレーはアメリカ西海岸、オレゴン州北西部にあり面積は13500平方km(5200平方マイル)、南北250km、東西100kmに渡る丘陵と渓谷に囲まれた広大なエリア。
ポートランドからスタートして一路南にユージンまでウィラメットバレーを4日間で巡った。途中、小さな田舎町のニューバーグで一泊だけしたホテルAllison Innは想像以上のレベルで驚いた(写真3)。葡萄畑の中に建つホテルの外観は格好よくレストラン、バーの内装もナチュラルな雰囲気ながら洗練されている。料理も素晴らしかった。
グルメ州で知られるオレゴンでもとりわけ当地は高品質な食材の宝庫で年中グルメフェスティバルが開催されているという。Oregon Truffle Festivalはウィラメットバレーに自生する黒トリュフの食の祭典だ。ホップ栽培も盛んで、醸造所が連なるユージーン・エールトレイル(Eugene Ale Trail)と名付けられた地ビール街道もある。
更にウィラメットリバー流域に広がる葡萄畑はオレゴンを代表するワインの一大生産地となっている。当地は同じ西海岸でもカリフォルニア州の気候とはだいぶ違う。年間を通して比較的湿度が高く加えてカリフォルニアより冷涼な気候がピノノワール(Pinot Noir)の生産に適している。
フランス・ピノノワールの聖地、ブルゴーニュのコートドール(黄金の丘)とほぼ同じ北緯45度で気候風土がよく似ている。多少趣が違うがウィラメットバレーのピノノワールは今や世界トップクラスの実力だ。しかしナパバレーのOpus OneやBeringerのように地域を引っ張る有名ワイナリーが見当たらず、その点は大損をしている。
想像だが200以上もあるワイナリーが多分どんぐりの背比べ的なレベルなのだろう。誰もが知るという飛びぬけた銘柄がない。瓶に貼られたラベルデザインもいまひとつ垢抜けせず記憶に残らない。しかしそこのところがかえって好感が持てるようにも思う。