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ウィラメットバレー

 ウィラメットバレー
Willamet Valley, Oregon
MY FA VO RI TE
オレゴン・ワインカントリー

ウィラメットバレーはアメリカ西海岸、オレゴン州北西部にあり面積は13500平方km(5200平方マイル)、南北250km、東西100kmに渡る丘陵と渓谷に囲まれた広大なエリア。
ポートランドからスタートして一路南にユージンまでウィラメットバレーを4日間で巡った。途中、小さな田舎町のニューバーグで一泊だけしたホテルAllison Innは想像以上のレベルで驚いた(写真3)。葡萄畑の中に建つホテルの外観は格好よくレストラン、バーの内装もナチュラルな雰囲気ながら洗練されている。料理も素晴らしかった。
グルメ州で知られるオレゴンでもとりわけ当地は高品質な食材の宝庫で年中グルメフェスティバルが開催されているという。Oregon Truffle Festivalはウィラメットバレーに自生する黒トリュフの食の祭典だ。ホップ栽培も盛んで、醸造所が連なるユージーン・エールトレイル(Eugene Ale Trail)と名付けられた地ビール街道もある。
更にウィラメットリバー流域に広がる葡萄畑はオレゴンを代表するワインの一大生産地となっている。当地は同じ西海岸でもカリフォルニア州の気候とはだいぶ違う。年間を通して比較的湿度が高く加えてカリフォルニアより冷涼な気候がピノノワール(Pinot Noir)の生産に適している。
フランス・ピノノワールの聖地、ブルゴーニュのコートドール(黄金の丘)とほぼ同じ北緯45度で気候風土がよく似ている。多少趣が違うがウィラメットバレーのピノノワールは今や世界トップクラスの実力だ。しかしナパバレーのOpus OneやBeringerのように地域を引っ張る有名ワイナリーが見当たらず、その点は大損をしている。
想像だが200以上もあるワイナリーが多分どんぐりの背比べ的なレベルなのだろう。誰もが知るという飛びぬけた銘柄がない。瓶に貼られたラベルデザインもいまひとつ垢抜けせず記憶に残らない。しかしそこのところがかえって好感が持てるようにも思う。