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 ペピン

ペピン

Pepin, Wisconsin
「大草原の小さな家」、ローラ・インガルスの生まれ故郷 ペピンはアメリカ中北部、ウィスコンシン州西部に位置し面積は645平方km(249平方マイル)、町の南端をミシシッピ川が流れる。ミズーリ州セントルイスから一路北に500マイル、真っ青な空に映える濃い緑のトウモロコシ畑。山はまったく見当たらない。その風景はイリノイ州、アイオワ州を過ぎウィスコンシン州に入ってもいっこうに変わらない。
アメリカ中北部の平野はほんとうに広い。そのトウモロコシ畑の真ん中にぺピンという小さな町はあった。
南北戦争さなかの1863年にイングランド移民のチャールズ・インガルスとその妻キャロラインは当地ぺピンの森のなかに小さな丸太小屋(写真-1)を建て、4年後にローラが生まれた。後にアメリカを代表する作家となるローラ・インガルス・ワイルダー(Laura Ingalls Wilder)である。
西部開拓を夢見る両親と共にローラはアメリカ各地を転々とし、貧しさと数々の苦難の日々を過ごしながらもアメリカ大自然のなかでたくましく生きてゆく。
60歳を過ぎた晩年に娘の勧めで大自然の美しさや子供の頃の暮らしを綴った自伝記を書き始め、1932年に刊行された「大きな森の小さな家(Little house in the Big Woods)」が世界的なベストセラーとなる。その後、「大草原の小さな家(Little House on the Prairie)」をはじめ数々の名作を生みだした。
映画で見る西部開拓史はガンマンやカウボーイが頻繁に登場し実に男性的で勇ましい。しかし実際にはローラの家族のように素朴で堅実な開拓の歴史があったに違いない。僕たち夫婦はローラが暮らしたアメリカ中北部の田舎町を訪ね歩き、ローラの足跡を辿り、その生活をじかに感じてみたいと思った。ウォルナットグローブ、デ・スメットについては、それぞれの頁に記す。