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 ナチェズ

ナチェズ

Natchez, Mississippi
南部の歴史街道、ナチェズ・トレース・パークウェイ ナチェズはミシシッピ州南西部、ミシシッピ川流域にあり面積は36平方km(14平方マイル)、標高は66m。町の名前は紀元前から当地に居住していたナチェズ族に由来する。古代ミシシッピ文化圏の一角を成したインディアン部族である。
1716年にフランス人が入植、1729年に土地の支配権を巡る紛争がやがて戦争に発展。ナチェズ族が敗北し、1731年にフランスが当地を掌握した。
ミシシッピの州都となったナチェズはアフリカ人奴隷を導入、大農園経営で繁栄した。綿花は当地から積み出され、ニューオーリンズを経てヨーロッパに運搬された。しかし1822年に州都がジャクソンに移りナチェズは徐々に衰退する。ミシシッピ河川交易の衰退、鉄道の出現に加えて、317人の死者を出した1840年のグレート・ナチェズ竜巻も大きな痛手となった。
ナチェズ・トレース・パークウェイ(Natchez Trace Parkway)は南北戦争以前の南部の面影を残す全長444マイル(710km)に渡る歴史街道(写真2-5)。当地を起点としてアラバマ州を経てテネシー州ナッシュビルまで続き、沿道には18世紀の古びた建物や綿花畑が残っている。
ナチェズからパークウェイを北に向かった。前夜とは打って変わり森を抜ける道は嘘のように静かで穏やかだった。前夜とは竜巻事件のこと。ミシシッピ川流域を走行中に突然車のナビと携帯電話がピーピーと鳴り出した。今までに聞いたことがない警告音だ。そのうち空が真っ暗闇になり、脈絡なしの猛烈な暴風雨。近くで竜巻に吹っ飛ばされた車もあって、悲しいことに死者も出たという。本当に恐ろしい体験となった。
旅の知識はあると思っていても不意の出来事への対応は中々難しい。自然現象を甘く見てはいけないということを痛感した。