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メンフィス

 メンフィス
Memphis, Tennessee
MY FA VO RI TE
黒人音楽ブルース発祥の地、そしてキング牧師最期の地

メンフィスはアメリカ南東部、テネシー州の西端に位置し面積は763平方km(298平方マイル)、最大標高は103m。メンフィスは音楽産業の町。
ミシシッピ川沿いにあるダウンタウンの東側ユニオンアベニューにあるサンスタジオはロックンロール生みの親サム・フィリップスが1950年に創設、アメリカ音楽を語る上で欠かせない伝説的な録音スタジオである。B.B.キング、ジョニー・キャッシュ、エルビス・プレスリーをはじめ多くのスターがこの小さなスタジオから世界へ羽ばたいた(写真3-4)。
そしてその1本南側にあるライブハウスが軒を連ねる通りがビールストリート(Beale Street)だ。この道路はUSA TODAY紙で「アメリカでのもっとも象徴的なストリート」にも選出された(写真1-2)。しかし何よりもメンフィスではまず見ておかなければならない歴史的スポットがある。ロレイン・モーテルだ(写真5-7)。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師暗殺の場所である。
メンフィスは南北戦争以前には奴隷売買の市場として栄え、20世紀以降も黒人労働力を背景にアメリカ最大の綿花集積地として発展を続けた。1960年代に公民権運動が活発となり、その功労者であるキング牧師が1968年4月4日、このモーテル、306号室で凶弾に倒れた。
実際目の当たりにして驚いたのは通路脇からベッドが見えるほどの簡易な部屋だった。1964年にすでにノーベル平和賞を受けている国際的なVIPが何故このようなダウンタウンはずれの寂しいモーテルに宿泊しなければならなかったのか。奴隷制度が廃止された100年後に法の外で起きていた黒人差別についてあらためて考えさせられた。
現在、このモーテルはアメリカ政府が買い取り、永久保存されモーテルを含む周辺は国立公民権博物館(The National Civil Rights Museum)として運営されている(写真4)。キング牧師は1929年1月15日生まれ。1月の第3月曜はキング牧師の日としてアメリカ国民の祝日となっている。