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ハンニバル

 ハンニバル
Hannibal, Missouri
MY FA VO RI TE
「トム・ソーヤの冒険」の作者マーク・トウェインの故郷

ハンニバルはアメリカ南東部、ミズーリ州北東部に位置し、面積は42平方km(16平方マイル)。アメリカを南北に縦断するミシシッピ川に面した当地はかつてニューオーリンズやセントルイスとの海上交易で賑わった。
その繁栄の時代にこの地で少年時代を過ごしたマーク・トウェイン。彼はハンニバルを舞台に町で出会った人々やさまざまな出来事を「トム・ソーヤの冒険」、「ハックルベリー・フィンの冒険」をはじめとした数々の冒険小説のなかに生き生きと描いた。
「ベッキー・サッチャーの家」は「トム・ソーヤの冒険」の主人公ベッキーの住居で彼女はマーク・トウェイン初恋の人(写真6)。Mark Twain’s Boyhood Homeにはトムがポリーおばさんに叱られてペンキ塗りをさせられた板塀が今もある(写真4)。
町なかはどこに行ってもマーク・トウェイン一色、蒸気船が往来する19世紀末のミシシッピ河畔の美しい小さな商業港の雰囲気が今も残されている。船運の衰退がその後の町の開発をピッタリ止めてしまったことがかえって幸いしたのだ。
マーク・トウェインは19世紀末から20世紀初頭における最高ランクの文筆家と評され、フィクション、ノンフィクションから歴史小説、紀行文学、文芸評論までこなし、1910年に74歳で死去。
文豪アーネスト・ヘミングウェイは、「あらゆるアメリカ現代文学はマーク・トウェインのハックルベリー・フィンに由来する」と賛辞を送った。トウェインが晩年に移り住んだ東部コネチカット州の旧邸宅も見学したが、そのことはハートフォードの頁に記す。
気に入って二日連続で訪ねた町中にあるトスカーナレストランThe Brick Ovenの料理には正直いって驚いた(写真2)。ニューヨークのミートパッキングあたりにありそうなカジュアルかつ都会的で行き届いたお店。南部の田舎町らしくない雰囲気に少し不思議な感じがしたが、よく考えてみれば当地は瀟洒な暮らしぶりで知られたマーク・トウェインを生んだ町。かつての洗練と賑わいの面影はしっかりと食文化に生きていた。