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アケーディア国立公園

 アケーディア国立公園
Acadia National Park, Maine
MY FA VO RI TE
アメリカンロブスターの一大産地

アケーディア国立公園はアメリカ北東部、ニューイングランド地方6州における唯一の国立公園。マウントデザート島を中心に南西の小島アイル・オ・オ、ベイカーアイランド及び本土スクーディック半島の一部が対象で面積は198平方km(76平方マイル)、1919年に国立公園に指定された。
岩場の斜面や点在する小さな島々の風景はたしかにアメリカでは珍しいが、どちらかというと瀬戸内海の眺めにも似ていて日本人として正直に表現すればそれほど凄いとは思わない。急傾斜の岩場風景も海から一気に800mも駆け上る小豆島にある寒霞渓の絶景には到底及ばない。大地の基盤が花崗岩であるという点でも小豆島と同じ。
メイン州沿岸にあるマチャイアスシール島と周辺海域の領有権でカナダとアメリカは紛争中だという。国土面積世界2位と3位の大国が何故こんな小島にこだわるのかと不思議に思うが縄張りの問題はいつの時代も厄介なのだ。
公園内にはロッジはなく僕たち夫婦は島の北東部にある海岸沿いのバー・ハーバーイン(Bar Harbor Inn)に宿泊した(写真4)。外観は素朴な造りに見えるが実は歴史あるホテルで19世紀末から20世紀前半におけるニューイングランド地方の社交の場として栄えたという。テラスから大西洋が望める部屋はとても雰囲気がよい。
やや気取り過ぎにも思えるダイニングの主役は当然の如く当地名産のロブスター。オマール海老とも呼ばれる高級食材でメイン州の漁獲が90%近くを占める。ちなみにロブスターは不老不死、寿命が無い生き物といわれている。実際にはそんなことはないと思うが2009年に捕獲されたロブスターは体重9㎏で推定年齢は140歳。何事もなければ100年くらいは平気で生きるそうだ。
シーフードのバリエーションが少ないからだろうか、アメリカ人はロブスターを飛び切り珍重するが僕にはその価値があまりわからない。メイン州滞在中は結果的に毎日毎日ロブスターを食べることになったが2日目には少し飽きてきて3日目以降は食欲も落ちてくる。茹でたロブスターに溶かしバター。料理方法がどの店に行ってもだいたいワンパターンなのだ。
例えていえば日本の伊勢海老は刺身、蒸し、焼きから始まり唐揚げ、揚げ出し、鬼殻、具足煮、真丈、味噌汁などなどバラエティが豊富。ベイシックを大切にするアメリカ人気質は尊敬しているがロブスター料理にはもうちょっと変化が欲しい。